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パブリックセーフティ(公共安全)のための5Gの事実

2019年8⽉8⽇
Picture of Mike Burridge <br>Director Business Development<br>Public Safety

Mike Burridge
Director Business Development
Public Safety

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パブリックセーフティ(公共の安全)の分野で、IoT主導の変⾰の時代がやって来ようとしています。First R esponder Network Authority(FirstNet™)と、より⾼速で低遅延の5Gワイヤレスネットワークの両⽅が今後数年の間に導⼊され、強化された新しいIoTパブリックセーフティ・アプリケーションをサポートします。これらのアプリケーションを使⽤すると、緊急対応要員は緊急事態に迅速かつ効果的に対応するために必要な情報を⼊⼿でき、対応するコミュニティと⾃分⾃⾝の両⽅をより適切に保護できます。たとえば、FirstNetの主要な機能は常に優先使用権を持ち、つまり、商⽤携帯電話ネットワークが混雑しても、パブリックセーフティ⾳声とデータ通信は常にFirstNetの⾼速機能でサポートされています。

また、最近のSierra Wireless(シエラ ワイヤレス)のウェブセミナー「緊急対応要員を5Gの誇大宣伝から守る」と、IDC研究レポーとの「パブリックセーフティにとって5Gが本当に意味する事柄」で詳しく説明したことに加え、FirstNetの展開が IoTアプリケーションと緊急対応要員に新たな快適なコミュニケーションを提供する⼀⽅、5Gの導⼊は最終的には変⾰になる可能性があります。5Gは、既存のパブリックセーフティアプリケーションに重要な段階的な進歩をもたらすだけでなく、画期的な新しいIoTアプリケーションも可能にします。

5Gが提供するもの:

  • 超高速通信仕様により4G LTEより遥かに高速な通信を実現します。これらの高速通信速度はビデオストリーミングや仮想現実アプリケーションのような複雑で多様なメデイアを仕様する5Gパブリックセーフティアプリケーションの開発を可能にします。
  • リアルタイムにデータ通信が必要な自動運転やビデオ機能が必要な爆破物処理アプリケーションに必須の低遅延仕様を提供します。
  • 都会も含めての膨大な数量のIoT装置の接続に必要高密度処理機能を提供します。

これらすべての新機能にもかかわらず、5Gは、すでに公共安全機関の業務を改善し、ワークフローを合理化し、重要な情報へのアクセスを容易にしている既存の4G IoTアプリケーションnに影響を与えず実現しています。実際、5Gのパブリックセーフティアプリケーションは、今後4G LTEアプリケーションと共存し、5Gが利⽤可能になったときに4G LTEから5Gへのスムーズな移⾏を可能にします。IDCによると、2023年までにすべてのモバイル接続の3分の1のみが5Gネットワークに接続されるようになるため、今後数年間 で、現在のIoTアプリケーションに多くの⾰新的な改善が⾒込まれ、5Gによって可能になる⾰新的な新機能が登場します。

5Gは既存のIoTアプリケーションに革新的的変化を可能にする

現在、関連機関が4G LTEまたは低電⼒ワイドエリア(LPWA)テクノロジーを利⽤して、スマートフォン、タブレット、ラップトップとのフィールドコミュニケーションを強化したり、顔認識、指紋センサー、ビデオファイル転送などのアプリケーションを展開している場合、 5Gの新機能により、これらのテクノロジーの使いやすさが向上します。たとえば、5Gは、LPWAアプリケーションの電⼒要件をさらに削減すると同時に、それらの接続性も改善し、データが遠隔地や地⽅に送信されたり、建造物越しの通信機能を容易にします。

LPWAを使⽤するIoTアプリケーションの導⼊を検討している場合は、5Gを待つ必要はありません。5GのLPWAへの段階的な改善を、通常はソフトウェアのアップグレードだけで、現在のIoTアプリケーションに スムーズに統合できます。

⾰新的な新しい5Gパブリックセーフティアプリケーション

5Gは、既存のLPWAおよびその他の4Gアプリケーションの接続性を改善することに加えて、5G New Radio(NR)に基づく完全に新しい機能を実現します。5G NRは、ミリ波と呼ばれるワイヤレススペクトルの別の部分を利⽤して、平均的なケーブルまたはファイバーブロードバンド接続より何倍も⾼いデータレートを提供できます。ミリ波と5Gコアネットワークと呼ばれる改善されたコアネットワークは、超⾼信頼性、低遅延、⾮常に⾼速なハンドオフを含む真に想像以上の機能を実現し、以下に関連する新しいタイプの固定およびモバイルのパブリックセーフティ5G IoTアプリケーションをサポートします。

  • 情報へのアクセス – IDCによると、5G機能は緊急対応要員に緊急情報アクセス機能を向上させる事ができます。さらに患者が緊急処置室に移送中にスマートシティセンサーから収集された情報から患者情報に即座にアクセスし、緊急対応要員は患者到着前に更なる情報にアクセスする事が出来ます。
  • 自動運転車両、目視外飛行ドローン及びロボット – 5G は緊急事態中、パブリックセーフティの専門家に迅速で状況に応じた応答をさせる事によって、目視外飛行ドローンや無人車両を適切にコントロールする事が可能です。
  • リアルタイム映像 – 5Gのリアルタイムでの大量のデータ転送能力は、車載カメラ、ボディカメラアプリケーションを通じて現場の状況情報を迅速に担当スタッフ、現場のチームに送信する事が出来ます。パブリックセーフティ専門家は緊急事態に対して更なる現場のモニタリング機能にてより良い意思決定を提供する事が出来ます。
  • 拡張された仮想現実 –パブリックセーフティ担当者は、これらの5G化されたアプリケーションにより危機的状況のトレーニングやテスト目的の現実的なシミュレーションを開発する事が出来ます。

5Gパブリックセーフティアプリケーションの正しいパートナー

5Gのパブリックセーフティアプリケーション(およびFirstNet)に適切な⽅法でアプローチするには、関連部門がこれらのテクノロジーを単に新しい接続オプションとして考えるのをやめ、代わりに革新的な方法として考える必要があります。つまり、これらの機関は、目視外飛行ドローン、リアルタイムビデオ、拡張現実、および拡張現実を超えて、スマートシティインフラストラクチャをサポートするために、開発したいエンドツーエンドの通信機能に関する幅広い⻑期ビジョンを策定する必要があります。その他の新しいIoTアプリケーション。この取り組みの⼀環として、関連機関は、短期および⻑期のIoTアプリケー ションの使⽤事例の完全な技術評価を完了して、FirstNetへの移⾏と5Gの展開に備えるための最善の⽅法 を決定する必要があります。

ただし、FirstNetと5Gのすべての技術要件を理解する専⾨知識を社内に持つ機関はほとんどありません。そのため、適切なパートナーを⾒つけることが不可⽋です。Sierra Wirelessには、この作業をサポートするために必要なIoTの専⾨知識があり、4G、FirstNet、5Gおよびその他のワイヤレステクノロジーと標準化の開発をサポートします。Sierra Wirelessはパブリックセーフティに関する豊富な経験も有しています。たとえば、⽶国の上位の警察機関の50%以上がSierra Wirelessソリューションを使⽤しています。この専⾨知識と経験と、業界をリードするデバイスツークラウドIoTソリューションのポートフォリオを組み合わせることで、Sierra Wirelessは、FirstNetだけでなく5Gへのスムーズな移⾏を通じて公共安全機関を導くのに役⽴つ完璧なパートナーとして位置付けられます。